スイスの魅力 アルプスの高山植物2

スイス、ツェルマットの初夏の高山植物

 ツェルマットには、たくさんのハイキングトレイルがあります。全部のトレイルを歩いたわけではありませんが、30年以上何度も通いました。同じコースを歩いても、毎回咲いている植物は違い、楽しいものです。 

 ツェルマットは、スイスの中でも、特に高山植物の種類が多い場所です。地質が複雑というのもあると思いますが、あとは環境が岩場、岩礫地、乾燥地、湿潤地まで様々なこともあるでしょう。

 暖かいコメント、メールありがとうございます。ちなみに私はスイス、ツェルマットと関係が深いので、勝手にツェルマットとスイスを応援していますが、アメリカ、スペイン、イタリア、ドイツをはじめ世界各国、もちろん日本国内の新型コロナウィルスの関係者の皆さんを応援しています。

 バヌアツは台風で大変なようです。なんとかなればいいのですが・・・。まだ行ったことはありませんが、植物的にはおもしろそうです。

山はブライトホルンです。
草地には春の花が咲いています。
シュワルツゼー周辺で。
キョクチチョウノスケソウ
オクトペタラ・チョウノスケソウ
Dryas octopetala )
花色が白く、葉が立ち上がること。
日本のチョウノスケソウは、
葉が地面にべったりと張り付くように生えるところ。
果実は同じくくるくる綿毛です。

以前調べた時の本にはDryas octopetala

キョクチチョウノスケソウだと書いた本があったのですが、
最近読んだ、小泉 武栄さんの本には
キョクチチョウノスケソウの学名には
別種の学名が書かれており、
Dryas octopetala がキョクチチョウノスケソウというのは間違いでした。
このため、
この植物の名前をオクトペラ・チョウノスケソウに変更します。
「スイスアルプス植物手帳 高橋修著」 JTBパブリッシング
の本の中の記載もキョクチチョウノスケソウから
オクトペラ・チョウノスケソウに変更しなければいけません。

ハレリ・オキナグサ
Pulsatilla halleri
スイスでは津得るマット周辺だけに生える
美しいオキナグサ。
ヨーロッパのオキナグサは上を向いて咲き、
花も大きいものが多いのです。花の直径50~80mm。

トリコロール・スミレ
(Viola tricolor)
園芸によく使われるサンシキスミレ、
パンジーの原種のひとつ。
花の色や形には、変化が大きいです。
標高2000m程度のところに生えます。
花の直径1.5~2.5cm。
この写真の個体のように
見事に三色に分かれているのは
珍しいです。
とても美しい個体です。