ツツジ科 ジムカデ属 ジムカデ
ジムカデは初夏に咲く花です。でも大雪山の雪渓近くには、8月というのにまだジムカデの花が咲いていました。北アルプスでは珍しい植物ですが、大雪山では、大群落になって咲いています。大雪山のジムカデは背が低く、ぽってりした感じです。
茎は針金のように細いが、これでも立派な木です。花は枝先に1個だけ咲きます。花は開き気味の鐘型で下をむいて咲きます。雄しべには毛があり、蜜を吸いに来た昆虫がここに触れると、花粉が出てくる仕組みです。花冠は4~5mm。萼片が赤いのも特徴のひとつです。
茎や葉が地を這うムカデにたとえたのが名前の由来ですが、花が立ち上がって首をもたげている感じがムカデっぽいと感じました。でもかわいい花です。
牧野新日本植物図鑑では、ジムカデではなく、「ヂムカデ」になっています。これも悪くないです。