ムラサキカタバミ 街なかの植物

カタバミ科 カタバミ属 ムラサキカタバミ

 南アメリカ原産の帰化植物。私の子供時代から近所で生えていたなじみの植物です。日本の街中に生えているムラサキカタバミには花粉ができません。どうやって増えるかというと、種ができないのに、どうやって増えるのでしょう。地下に鱗茎がいっぱいできて鱗片となり、分岐して増えていくのです。そのような増え方のはずなのに、なぜかあちこちに増えていきます。土に交じって増えていくのでしょうか。

 このため、この増え方はクローンと同じです。日本のほとんどのムラサキカタバミの遺伝子は、ほとんど同じと思われます。

 花色は紅紫色で、花の中心が白く、葯も白いのが特徴です。ムラサキカタバミと花色が紅紫色でよく似ているのがイモカタバミですが、ムラサキカタバミと違い、花の中心部は花色が濃紅紫色になり、葯は黄色です。

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ムラサキカタバミ
Oxalis debilis subsp. corymbosa
個人的には好きな花です。

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
OLYMPUS  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

 

ムラサキカタバミの花のアップ
葯は白色、でも花粉はありません。

6 件のコメント

  • こどものころ、家のまわりによく咲いていて花束にして遊んでいました。
    懐かしさを感じる花です。

    • Kouyamaki様
      私は関西出身なのですが、子供のころはムラサキカタバミしかなかったと思います。
      もともと江戸末期に園芸植物として輸入されたので、きれいなのは当たり前ですね。
      葉っぱとって、葉柄の外側をうまく引っ張ると、中心部の繊維の部分が残ってぶらぶらさせて遊ぶという遊びをよくやっていました。
      大人になってから東京に来て、ムラサキカタバミと違うイモカタバミに気が付きました。
      なんとなく昔話になってしまう花ですね。

      • ぶらぶらさせる遊び、やってました。(*´∀`)♪(笑)
        セピア色の記憶を呼びおこしてくれる花で、なんとも言えず好きです。
        その頃の風景が浮かんで来ます。
        わたしは関東出身なので、もしかしてイモカタバミだった……かもですね。

        • Kouyamaki様
          ぶらぶら遊びやっていましたか。
          けっこう時間がかかったり、失敗してブチンと切れてしまったり大変でした。
          今ではかわいそうでできませんが。
          イモカタバミでもできるのかなあ。
          昔の記憶を呼び起こしてくれる、不思議な植物ですね。

    • 岩渕様
      コメントありがとうございます。
      ムラサキカタバミは、家畜が食べ過ぎると調子を壊すくらいで、
      特に害があるわけではありませんが、帰化植物なので日本の自然を侵食していることは違いありません。
      地上部だけ抜いても、きっとまた生えてきます。

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