トチカガミ科 ミズオオバコ属 ミズオオバコ
昨日撮影に行った田んぼで探していたのはミズオオバコ。日本の野生の植物の中でも美しく、私が特に好きな植物です。最近、水生植物を紹介することが多いですね。
ミズオオバコは絶滅危惧植物です。まず田んぼの農薬に弱いことがあるようです。田んぼを開発するために用水路をコンクリートで固めてしまったのも個体数を減らした原因でしょう。ミズオオバコは水中葉も美しく水槽に植えるために盗掘されるという問題もあります。
本州、四国、九州、(沖縄?)の湖沼、ため池、田、用水路などに生えます。葉は水中葉です。浅い水中なら葉は10cm程度にしかならないのですが、深い沼などで長さ50cm以上になることもあります。葉が大きくオオバコの葉に似ているところが名の由来のようです。
ミズオオバコの花弁は3枚。長さは1~3cm。白色が基本ですが、わずかの紅色を帯びます。雄しべは3~6個、めしべは3~6個。子房には緑色の襞があるのが特徴です。花期は8~10月です。