アブラナ科 ナズナ属 ナズナ
別名ぺんぺん草。花はよく見るとアブラナ科らしい、4枚の花弁の花をしています。花の中を見てみると、もう子房は種子のもとになる扁平な種子の形になっています。咲き初めの花は黄緑色で、昆虫にアピールしそうな色をして、白い花弁がよく開いています。すぐに花弁は閉じ、子房の色は赤褐色になり、ます。赤褐色の色は一般的な蜂やアブなどの、花を訪れる昆虫には黄緑色はおいしそうな花粉や花蜜の色に見え、赤褐色はまずそうな黒色に見えています。人間と昆虫とは色覚が違うのです。ナズナは受粉が終わった花には「来なくていいよ!」と昆虫に色と形で伝えているのです。ナズナは昆虫にも便宜を図ってやらないと、効率が悪いわけですね。
花をアップにしてみるだけで、違った世界が見えてきます。植物観察はおもしろいですね。