ツクバキンモンソウ 赤城山の植物

シソ科 キランソウ属 ツクバキンモンソウ

 赤城山はまだ春です。サクラスミレやニオイタチツボスミレ、タチツボスミレなどのスミレがまだ咲いていました。また、林の中には静かにツクバキンモンソウが咲いていました。

 ツクバキンモンソウは日本海側に分布するニシキゴロモに対応する、主に太平洋側に生えるシソ科の植物です。このふたつの植物はよく似ています。特に、深い切れ込みのある葉の形はそっくりです。葉は基本的に緑色ですが、葉脈の部分が紫色になっている個体が多いです。花色も白色~藤色でここもよく似ています。

 ツクバキンモンソウとニシキゴロモの見分け方。慣れないと難しいですが、花の形になります。ふたつともシソ科なので筒状の花です。これが上下に分かれます。分かれた先端の上の部分が短くて、雄しべが飛び出しているように見えるのがツクバキンモンソウです。ニシキゴロモもすごく長いというわけではありませんが、はっきりと上唇が見えています。まあ、そこだけなのですが・・・。しかしこの小さな違いが、たぶん対応する昆虫の違いなのでしょう。

 ニシキゴロモの写真は、今年の四月に載せていますのでこちらをクリックしてください。

ニシキゴロモ 山の植物

ツクバキンモンソウ
Ajuga yesoensis var. tsukubana)
学名のエソエンシスというのは
蝦夷地つまり北海道のという意味です。
これの変種が筑波山で見つかって
ツクバナとなったわけです。

Canon EOS R
EF-EOS R
Canon EF100mm f/2.8L Macro IS USM

ツクバキンモンソウ
花のアップ
上唇が短いです。

Canon EOS R
EF-EOS R
Canon EF100mm f/2.8L Macro IS USM