ラン科 ミヤマモジズリ属 ミヤマモジズリ
ミヤマモジズリに初めて出会ったのはもう30年近く前、北海道の幌尻岳を登ってくたくたになって下山してきたときに、深い森の中で一本だけ咲いているのを見た時です。その時はミヤマモジズリの名前を知らずに、家に帰ってから図鑑で調べたものです。ミヤマモジズリは初めて見た時から印象的でした。
コケが岩を覆って生えている針葉樹林の林床や、岩の上に生えています。花は花序のしたから上に咲いていくようです。草丈は10~15cm。小さいですが、花の直径は1㎝近くもありよく目立ちます。
名前の由来は花序がネジバナ(別名モジズリ)に似ているいて、深山に多いから。花の形はネジバナに似ていないし、数十本のミヤマモジズリを確認しましたが、ネジバナのようにねじれている花序は1本だけでした。ほとんどは1方向だけに花が向いていました。
先日はたくさんのミヤマモジズリを見て満足です。色々な形の花があるのですね。小さいために盗掘の対象にならないのでしょう。ずっとここに生えていることを祈っています。