フクジュソウ 山の植物

キンポウゲ科 フクジュソウ属 フクジュソウ

 日本のフクジュソウは近年4種類に分類されるようになりました。フクジュソウ、ミチノクフクジュソウ、シコクフクジュソウ、キタミフクシュソウです。キタミフクジュソウは北海道だけに分布します。ミチノクフクジュソウは陸奥という名前ですが、東北地方だけでなく、本州から九州まで分布します。フクジュソウは北海道から九州に分布します。ずっと一種だと思われていたくらいですから、見分けるのは難しい部分があります。私も覚え間違えがあります。

 先日見たフクジュソウは、ミチノクフクジュソウではなく、フクジュソウでした。フクジュソウとミチノクフクジュソウを見分けるポイントは萼片と花弁の長さです。フクジュソウの萼片は花弁と同じ長さか、花弁より短いです。それで萼片が花弁の半分にはなりません。それに対し、ミチノクフクジュソウの萼片の長さは花弁の半分くらいです。

フクジュソウ
Adonis ramosa)
昼まで咲いていたようですが、
もう閉じ始めていました。
花弁には赤紫のラインがあります。
萼片はやや花弁より短いですね。
こうしてみると、やっぱり
ミチノクフクジュソウではないかと
疑ってしまいます。
ミチノクフクジュソウに近いタイプの
フクジュソウなのでしょう


Canon EOS R
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
フクジュソウ
この個体はまだ開いていました。
花はこれからです。

Canon EOS R
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
フクジュソウの芽だし
これでは、
落ち葉か何だかまったく
区別がつきません。
自然って不思議ですね。

Canon EOS R
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM