オキノアザミ 隠岐の植物

キク科 アザミ属 オキノアザミ 

 隠岐の旅の目的のひとつがオキノアザミ。隠岐の固有変種です。結構どこにでも咲いていました。道路脇にもたくさん咲いています。隠岐にはオキノウサギ以上の大型の哺乳類がいないので、これほどトゲを作る必要がないような気もしますが、実はオキノウサギの食欲がすごくて、オキノウサギから身を守るためにトゲを強化したのかもしれません。

 オキノアザミはノアザミの変種です。「日本の野生植物5」(平凡主)によるとノアザミと違いは、総苞にあります。オキノアザミの総苞の上半分部は斜上し、腺体が退化的になって総苞が粘りません。確かにオキノアザミの総苞をいくつも触りましたが、どれもべたつきませんでしたし、ちくちくしました。全体にトゲが硬いようですが、総苞の違いで見分けるようです。

オキノアザミ
Cirsium japonicum var. okiense
牧場に咲きオキノアザミ。
トゲが強いので、
牛や馬に食べられないで残っています。
奥には海が見えています。
オキノアザミは、集落から林縁、海岸近くまで、
隠岐のかなり広い範囲に生えています。

Canon EOS R
Canon RF35mm F1.8 MACRO IS STM
オキノアザミ
オキノアザミは総苞にべたつく腺体がありません。
総苞片の上部分が尖って斜上しています。
海岸近くの個体は
特に葉がツヤツヤしています。

Canon EOS R
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

ボタハイ通信

明日の高尾周辺ボタハイ2022.05.24と明後日の大室山ボタハイは予定通り行います。