アブラナ科 ナズナ属 ホソミナズナ
新潟で山を下りて里の集落に入った時に、見慣れないナズナが目に入りました。「これはただのナズナじゃないな」とピンときたので、ちょっと時間をかけて撮影しました。ナズナ属の帰化植物にはホソミナズナとルベラナズナがあります。見分け方が、記憶ではあやふやだったし、その時は帰化植物に詳しい図鑑がなかったので、帰ってから後でこの謎の植物を調べることにしました。
調べると、すぐにホソミナズナということがわかりました。日本各地で確認されている、ヨーロッパ原産の帰化植物です。ホソ・ミナ・ズナではなくホソミ・ナズナです。漢字だと細実薺です。
ホソミナズナとナズナの見分け方は果実の形で見分けます。ナズナ属の植物は果実が三角形に近い形をしています。まずよく見られる在来種のナズナは、果実の縦の長さと横の長さがほとんど同じです。ホソミナズナは幅よりも長さが1.5倍程度あり、かなり長細い印象です。
そうは言っても、果実亜買いはホソミノナズナもナズナもよく似ているし、ちょっと果実が細いナズナもあるので、見分けるのは難しいです。こればかりは見慣れるしかありません。いつもナズナの形はこうだ、と確認していると、ホソミノナズナを見た時にピンときます。
ちなみに、ルベラナズナは花弁が萼片と同じ程度の長さでちょっと短く、果実の横側の2辺が少し緩やかなカーブで窪み、角が尖った感じになります。
比べないとわかりにくいので、下には昔撮影したナズナの果実の写真も出しておきます。