ケシ科 ケシ属 ナガミヒナゲシ
寒い日が続いています。植物も寒さに耐えています。草本植物の中でも越年草の多くは、冬の間にロゼットという形になって過ごします。ロゼットというのは「ローズのような」という意味のようですが、あまりバラの花のようには見えません。ロゼットを作る植物は、地面にへばりつくように葉を広げます。1~2枚ではなく、何枚も広げています。太陽光線をできるだけ受けられることと、太陽熱を受ける地表に1mmでも近くいることが大事なのです。こうして寒い冬の間にある程度成長し、栄養を蓄え、春一番に花を咲かせようとするのです。
一部のナガミヒナゲシは春の早い時期に花を咲かせるためにロゼットを作りますが、春になって発芽するナガミヒナゲシもあります。同じ種内でも多様性があります。不思議ですね。