スナヅル 宮古島の植物

クスノキ科 スナヅル属 スナヅル

 宮古島の海岸には、スナヅルが多く生えていました。スナヅルは葉の無い寄生植物。花も小さく、ちょっと不思議な雰囲気の植物です。沖縄の海岸ではよく見る植物です。グンバイヒルガオやハマゴウ、ハマアズキなど、色々な植物に寄生し、あまり植物を選ばず寄生するようです。

 ただただ直径1mm程度の細長い蔓を伸ばします。砂浜で見られることがほとんどですが、隆起石灰岩の頑丈にも現れます。

 寄生植物は大きい花を咲かせる場合が多いのですが、スナヅルの花はとても小さく、おまけに咲いても半開き。どのような昆虫が花粉を媒介するのでしょうか。花は直径0.8mmの球形です。これがみっつに割れ目ができて、わずかに開き花が咲きます。

 果実は大きく1㎝くらいになります。緑色で、熟すと白っぽくなります。

スナヅル
Cassytha filiformis
スナヅル
花が開いたところ

Canon EOS R
Canon MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト
LightPix Labs FlashQ Q20II