シソ科 アキギリ属 タジマタムラソウ
隠岐に行った後は、本州で植物探し。鳥取県の東端まで行きました。この時期に咲く、但馬地方の絶滅危惧種のタジマタムラソウを探すためです。
タジマタムラソウは今まで聞いたことがない名前でした。でもたまたま鳥取でこの花の情報を聞いて、この花を見たくなりました。但馬とは兵庫県北部の地域です。私は兵庫県出身なので、但馬の長付く植物が気になります。タジマタムラソウは自生地が兵庫県北部と鳥取県、京都府北部にのみ分布する植物です。
漠然とした情報をもとにタジマタムラソウを探しに行きました。タジマタムラソウはシソ科アキギリ科。つまりはサルビアの仲間です。植物の姿の見当は付きました。
車を走らせて深い山に入り、山の中へ歩き出しました。タジマタムラソウの自生地ははっきりとはわかりません。タジマタムラソウが生えていそうな場所に向かってただ歩きました。
気が付くと、タジマタムラソウが足元にありました。イメージした通りの環境でした。花は思ったよりも小さいです。撮影しにくい花です。花穂は30cm以上も伸び、花はばらばらと咲いていきます。葉は根元近くに集中しています。同属のナツノタムラソウに近い種ですが、花色が紫色で印象的です。花冠から雄しべが長く伸びています。
ちょっとタジマタムラソウ花は咲き過ぎでした。終わった花の個体がたくさんありました。でも、蕾の個体もあって何とか撮影することができました。
まったく入ったことがない場所に行き、タジマタムラソウのような珍しい花を何とか見つけることができてうれしかったです。