アキネジバナ 大江山ボタハイで見られた植物

ラン科 ネジバナ属 アキネジバナ

 花の少ないボタハイでしたが、今まで見たことができない珍しいランも見ることができました。それがこのアキネジバナです。別名アキザキネジバナ。新品種のランです。このアキネジバナは調べてみるまでその存在も知りませんでした。

 日本のネジバナには5~8月に咲くネジバナ、3月に琉球の島々で咲くナンゴクネジバナが知られていました。今年2023年3月にはハチジョウネジバナが新種として発見されました。ハチジョウネジバナは花期が4~5月と早いのが特徴です。今ネジバナは日本に3種。アキザキネジバナは9-10月に咲きます。アキネジバナはネジバナの品種ということなので、3種+1品種ということになるのでしょう。

 今回見たネジバナは9月の末に開花していました。1本くらいなら狂い咲きだと思いますが、5~6本の花穂が見られました。つまり狂い咲きでなく、秋に咲くネジバナがあるということです。気になって、帰宅後詳しい方に聞いてみると「ネジバナの品種のアキネジバナですね」と即答がありました。

 調べてみると、アキネジバナはネジバナの品種でした。花を解剖すると虹花と違う部分があるようですが、一番の違いはアキネジバナは秋に咲くことです。アキネジバナの見た目の特徴ですが、外観はネジバナそっくり。花茎や子房が無毛のハチジョウネジバナと違い、アキネジバナとネジバナには花茎や子房に毛がたくさん生えています。

 アキネジバナはとてもかわいい花でした。

アキネジバナ
Spiranthes sinensis subsp. australis f. autumnus
ネジバナよりも毛深い気がします

Canon EOS R
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
アキネジバナ
花のアップ
腺毛も混じっているようです。

Canon EOS R
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
LightPix Labs FlashQ Q20II
アキネジバナ
生えている環境もネジバナそっくりです。

Canon EOS R
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM