ラン科 オニノヤガラ属 シロテンマ
機能、長野県まで行ったのはシロテンマをゆっくり撮影するためでした。この自生地のシロテンマは、先日見たのですが、あまりゆっくり撮影する時間がなかったので、シロテンマが数日たつとどうなっているかを見たくて再度行ってみたのです。
満開だったシロテンマはもうすべて花は終わりでした。たった4日間で花が終わってしまったのです。咲き終わった花被片は毛虫がむしゃむしゃ食べていました。蕾だった個体も、もう花は終わりかけ。暑い日が続いたからかもしれませんが、シロテンマは割と早く花が咲いていくようです。
シロテンマというのはオニノヤガラ属の菌従属栄養植物です。葉もなければ葉緑素もありません。地面からニョキっと肌色の花茎が出て、そこに白い花が咲きます。花の長さは1.5cm程度。草丈は30cm程度。
シロテンマは分類学上はオニノヤガラの変種扱いですが、オニノヤガラとシロテンマ花期が1か月近く遅いので、別種かもしれません。花茎はオニノヤガラより細く、花数も圧倒的に少ないです。生えている場所はオニノヤガラと近い場所だったり、まったくオニノヤガラが生えていない場所だったりいろいろです。まったく不思議な植物ですね。