白根御池小屋から草すべりの急坂を抜けて、小太郎山分岐から高山植物の生える尾根歩きで、北岳肩の小屋を目指します。驚いたのはもうウラシマツツジの紅葉が進んでいて、真っ赤になっていました。ウラシマツツジは花の開花も早いけど、紅葉になるのも早いです。もうずっと曇っていて、ほとんど展望はありません。
それでも、コバノコゴメグサやイワツメクサ、ホソバツメクサ、オヤマノエンドウ、ハクサンイチゲ、タカネヨモギなどの花もちらほら咲いていした。このままゆるゆると歩いていくと、昼前には北岳肩の小屋に到着。
時間があるので、荷物を山小屋にデポして、水と雨具だけ持って山頂に行くことにしました。ガスが出ていて展望はないのですが、お日様は出ています。リンドウ科の植物は夕方になってしまうと閉まってしまうし、明日の朝はまだ花は開いていないだろうから高山性のリンドウ科の花を見るなら、この日の午後がベターなのです。
ミヤマシオガマ、、イワギキョウ、トウヤクリンドウ、ミヤマオトコヨモギ、イワツメクサなどの花を見ながら山頂へ。なんだかあっという間に北岳山頂に着いてしまいました。北岳山頂には今年もタカネビランジが咲いていました。
しかし目的の高山性の林道が見つかりません。そこで、皆さんを山頂に残し、北岳山荘方面い少し下り、目的の花を見つけて登り返し、待っていた皆さんを連れて花の咲いているところまで案内しました。咲いていたのはヒメセンブリとサンプクリンドウ。アカイシリンドウもあったのですが残念ながらピークをちょっと過ぎていたのか、機嫌が悪かったのか、なぜか花は開いていませんでした。
また山頂に戻り、北岳肩の小屋まで下りました。大満足です。