北岳ボタハイは3泊4日。ずいぶん長いようで、あっという間に最終日です。やはり、山をゆっくり時間をかけて楽しむというのはほかにはない、深い喜びがあり、多くの楽しみと発見がありました。
白根御池山荘の朝は早いです。朝ごはんが早朝4時30分。泊まっている方の多くが、その日に山頂を目指しますから当然です。我々は広河原まで下山するだけなので、ちょっと早すぎる気もしますが、ゆっくり時間を過ごすのも悪くありません。ゆっくりと準備をします。北岳に、白根御池にさよならを告げる、心地よい時間です。
白根御池にデポしておいた荷物も追加して、ずいぶん重くなったザックを背負って歩き始めます。ゆっくり歩くと下りも安全で、疲れません。行きと帰りとは花の状態が違ったり、上で花を見すぎたので、樹林帯の花は忘れたり。なかなか楽しく下ります。今日も登りの方も多いので、避けるのも大変ですが、これから登る方をできるだけ優先しながら歩きました。
途中の花を楽しみ、広河原に到着。最後の最後で、トランシーバーをどこかに落としてしまったことに気が付き、かなり上まで探しに行きましたが、残念ながら見つからず。北岳に残りたかったのでしょうか。長年使った思い出深いトランシーバーであったのですが。
広河原に下ったのはまだ午前中。コインロッカーにデポしていた荷物を出してのんびり準備していると、ジャンボタクシーがたまたま空車で待っていて、甲府駅まで送ってくれるとのこと。路線バスまでにはまだ時間があったので、タクシーを使うことにしました。金額もバスと同じとのこと・・・。
甲府に昼頃付いたので、そこでボタハイは解散。私は久さんと温泉に入ることに、一件目の温泉ホテル「シャトレーゼホテル談露館」には、公式ホームページには日帰り入浴の項目があるのに日帰り入浴は断られ、呆然としました。そこで、銭湯だけど温泉の温泉銭湯の喜久乃湯に入浴しました。太宰治がお気に入りの温泉とのことです。昭和(大正・明治?)レトロ調で、昔ながらの雰囲気が残るいい温泉銭湯でした。南ア北部の登山の帰りは、これからは喜久乃湯にします。甲府駅まで歩いて10分くらいでしたが、気温が35度あり、せっかく着替えたのに、また大汗をかいてしまって、ずぶ濡れのままJR特急かいじに乗り、ビールで乾杯して帰りました。
北岳ボタハイは全員登頂、全員無事下山。とてもいいボタハイでした。