ルリシャクジョウ 菌従属栄養植物

ヒナノシャクジョウ科 ヒナノシャクジョウ属 ルリシャクジョウ

 ルリシャクジョウは、先日行った沖縄本島のやんばるで撮影しました。今年は暑かったからか、花の状態は最悪に近く、わずかに数本が出ているだけでした。まだ小さな蕾もありましたから、今年はルリシャクジョウの発生が遅れているのかもしれません。

ルリシャクジョウは簡単に見つかる植物ではありません。まず、ものすごく小さいこと。図鑑では5-15cmとなっていますが、5-10cmの個体しかありませんでした。針の先端にマッチ棒の火をつける部分を指したくらいの大きさです。

ルリショクジョウの最大の特徴はその色です。瑠璃色というよりも紫色なのですが、蛍光ペンの紫色のような人工的な色をしています。ルリシャクジョウを知らなければ、植物とは思わず、キノコの一種と思うでしょう。暗い森の中ですが、色で見つけることが可能です。

 写真の個体は、蕾と花が終わったものでしょう。花はたぶんちゃんと開きます。シロシャクジョウのように先端がみっつに分かれて開くようです。

ルリシャクジョウが生えている場所の周囲には、ホンゴウソウも生えていました。それだけ菌類が多いのでしょう。スダジイなどの照葉樹林の林床に生えていました。

 ルリシャクジョウの花期は8-11月とかなり長いです。11月にまた沖縄に言ってもう一度探してみたいです。もっとよく観察しなければいけません。

ルリシャクジョウ
Burmannia itoana
上のふたつはつぼみです。
左側は開花中、または開花後ですが、
虫に食べられてしまっています。

Canon EOS R
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM