ラン科 オニノヤガラ属 ハルザキヤツシロラン
先日行った静岡県で撮影したハルザキヤツシロランです。地味な花ですが、この花のために静岡まで行きました。小さく地味な花ですが、とてもかわいく思えてきます。菌従属栄養植物です。光合成はしないで、キノコなどの菌類から栄養を奪っている植物です。
ハルザキヤツシロランは高さ5cmもない小さな植物です。暗い常緑広葉樹のシイタブ林の林床に生えていました。暗い場所なので、見つけるのはなかなか難しいですが、昨年からヤツシロランをずっと探しているので、目が慣れてきて、ハルザキヤツシロランも見つけることができました。
この写真のもので満開をちょっと過ぎたくらいの状態のハルザキヤツシロランです。この花はひとつの花茎からふたつ花が咲いています。多くのハルザキヤツシロランは、ひとつの花茎にひとつでした。
ハルザキヤツシロランは静岡県西側の本州、四国、九州、琉球諸島に分布します。春の4~5月に咲きます。

(Gastrodia nipponica)
横から見るとこんな感じです。
ハルザキヤツシロランは
萼片と花弁が合着しています。
花被片の内側には白い筋があります。
Canon EOS R5 MarkⅡ
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
LightPix Labs FlashQ Q20II

花の中はこんなにきれい
唇弁の先端がオレンジ色。
唇弁の付け根は淡黄色。
髄柱の形も変わっています。
Canon EOS R5 MarkⅡ
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
LightPix Labs FlashQ Q20II