『土と生命の46億年史』藤井一至著 BLUE BACKS KODANSHA
植物と土は切っても切れない関係があるのは、植物に興味があれば誰もが知っていることでしょう。植物を理解するためには、土を理解したほうがいいのは当たり前です。
しかし、土に関する本について、あまり知りませんでした。そこで以前読んだことがある『大地の5億年』ヤマケイ文庫の著者の藤井一至さんの本ならおもしろそうで、勉強になるだろうと思って読んでみました。
『土と生命の46億年史』は、予想していたよりもはるかにおもしろい本でした。特に植物と土との関係についての内容がおもしろかったです。菌根菌と植物の歴史が語られているのです。
なんせ、今のメインの撮影対象が、菌根菌と深いかかわりのある菌従属栄養植物です。土は菌が構成する大きな要素です。
土というものは科学的で難しいのですが、わかりやすく簡単に説明しています。著者の楽しそうな人間性も文章から読み取れます。久しぶりにいい本に出合いました。

藤井一至著
BLUE BACKS
KODANSHA