ラン科 サカネラン属 エゾサカネラン
エゾサカネランを信州の山の中で見ました。実は昨年に、エゾサカネランはこのあたりにあるという情報をもとに秋にガラを確認に行ったのですが、去年は何も見つかりませんでした。
そして今年は、花友さんに連れられて、楽しくエゾサカネランを探しました。すると・・・。
ありました。すっくとエゾサカネランが生えていました。去年探したところから距離にしたラたったの5m程度。足元からちょっと目線を上にあげれば見つかるはずの場所を、昨年は確認していませんでした。今年は、菌従属栄養植物が生えていそうな場所を探しながら歩いていて、何とかエゾサカネランを見つけることができました。
思ったよりも大きなエゾサカネランでした。草丈は43~40cmもありました。その場に1本だけ、堂々と立ち上がっていました。近くには小さなエゾサカネランも生えていました。
エゾサカネランとサカネランの見分けるポイントは、花茎などに毛があるかないかです。有毛のサカネランに対し、エゾサカネランには毛が生えていません。実際よく見てみると、エゾサカネランには毛がなく、表面はツルツルでした。
エゾサカネランは全体に茶色です。菌従属栄養植物ですから、葉も退化しています。かなり変わった植物です。絶滅危惧植物です。
花の形が普通のランとはちょっと違います。花粉塊がひとつに合着し、V字型になっているようです。花粉塊の下に蜜腺のようなものが見えます。花粉塊の上が柱頭でしょうか。唇弁は先端で大きくふたつに分かれ、Y字状になります。唇弁の根元付近は少し窪みます。
ここでは大変残念なこともありました。このエゾサカネランの自生地にはすでに何人もの方が訪れているようでした。エゾサカネランには大きな影響はなさそうでしたが、近くを踏みつけすぎると影響が出ます。かなり周りの植生が痛んでおり、フタバラン類の若い株や、ササバギンランが、たくさん踏みつけられて倒れていました。私は植物を観察、撮影する時には、その植物はもちろん、そのまわりの植生にも、最新の注意を払って撮影しています。その植物はもちろん周りの植生も、非常に大事なのですから。
自生地は北海道と本州です。

山の中にニョッキリ生えていました。
Canon EOS R5 MarkⅡ
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

(Neottia nidus-avis)
花の塊。
Canon EOS R5 MarkⅡ
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

花のアップ
ラン科の中でも
ちょっと変わった形です。
Canon EOS R5 MarkⅡ
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
LightPix Labs FlashQ Q20II