ホンゴウソウ科 ホンゴウソウ属 ホンゴウソウ
先日、大先輩であるSさんに教えてもらって、静岡県のホンゴウソウの自生地に行きました。それほど多くはありませんが、台風が来ている合間で、足元は濡れて滑りやすい状況です。
常緑広葉樹の多い林床にひっそり生えていました。菌従属栄養植物のヒナノシャクジョウも付近に生えていました。菌類がよく発達している土壌のようです。この環境を踏み荒らさないように細心の注意をして撮影しました。
ホンゴウソウは数株が固まって生えていました。もう花が終わってしまったホンゴウソウもありましたが、これから咲く、蕾だけの株もありました。けっこうホウゴウソウの花期は長そうです。しかし咲いている雄花は1輪だけでした。だらだら長く咲く雌花に対して雄花は少ないですね。 雄花の直径は1mm以下。咲いているかどうかも、よく見ないとわからないほど小さい花です。花被片ははっきり6枚。
雌花は赤いゼリーのような半透明の花です。花というより、小さいキイチゴの果実のようです。いまいち生態がわかりません。というか想像できません。
枝は途中で分岐します。ここの個体は1~2回程度に分岐していましたが、ホウゴウソウの写真を見ていると、もっと分岐し豪華な感じになるようです。
それにしても草丈は3~5cmと非常に小さい植物です。葉はなく、なぜか全体に赤いゼリーのような感じです。なんとも不思議な花です。
地中には白い地下茎があるようですが、さすがに掘るわけにもいかず、まだ見ていません。