ラン科 オニノヤガラ属 アキザキヤツシロラン
秋にアキザキヤツシロランの花を見た場所へまた行き、アキザキヤツシロランの果実を撮影に行きました。アキザキヤツシロランやクロヤツシロランは、花の時期は小さいですが、果実は種子を風である程度遠くに飛ばせるように、高く伸びていきます。高さは50cm程度になるものもあります。とは言っても15cmくらいのアキザキヤツシロランのほうが多かったです。
アキザキヤツシロランの実の時期には少し遅かったみたいで、あまりいい状態のアキザキヤツシロランの果実は少なかったです。クロヤツシロランのほうが花も遅いが果実も遅いようですね。
アキザキヤツシロランの種子はラン科によくある、細長い糸ほこりのような小さな種子です。ひとつの果実に数千万個くらい入っているように見えます。開きたての果実には、うまく畳まれて、ぎゅうぎゅう詰めになっています。種子の中心近くには胚があり、その周りに種皮があります。種子の種皮は、その時点でくにゃっとわずかに曲がっています。糸ほこりのように小さいです。
この自生地では結実率はあまり高くないようです。花のあった個体の半分くらいしか結実していませんでした。クロヤツシロランのほうがやや結実率が高そうです。
アキザキヤツシロランの花を撮影しに行った時の記事は以下の通りです。