ヒナヒゴタイ 平戸の植物⑧

キク科 トウヒレン属 ヒナヒゴタイ

 ヒナヒゴタイはキツネアザミのような小さい花を咲かせるキク科植物。花の下側にある総苞片も紫色で美しいです。草丈は30cmくらいの小さな物から、1m以上になる大きなものまであります。葉の切れ込みはとても深く印象的です。

 平戸では、野焼きをするような草原がいくつかあり、そこにヒナヒゴダイが生えています。いままで何回も平戸に来たことがありますが、その時よりもすばらしい状態のヒナヒゴタイを見ることができました。

 ヒナヒゴタイによく似た植物にヒメヒゴタイがあります。九州にしか分布しないヒナヒゴタイに対し、ヒメヒゴタイは北海道から本州、九州まで広く分布します。見分け方のポイントは総苞と総苞片にあります。ヒナヒゴタイは総苞が細く、紫色の総苞片が総苞にくっつきます。ヒメヒゴタイはヒナヒゴタイと違い、総苞は丸く総苞片は方法から離れてびらびらしています。似た名前なのでややこしいですね。

ヒナヒゴタイ
Saussurea japonica
遠くに五島列島が見えました。
ずっといい天気でした。

Canon EOS R5 MarkⅡ
Canon RF14-35mm F4 L IS USM

ヒナヒゴタイ
ここがヒナヒゴタイとヒメヒゴタイを
見分けるポイント。
ヒナヒゴタイは鱗のような双方片が
総苞本体にぴったりくっつきます。
小さいけれど
ヒナヒゴタイの総苞片は
かわいくてきれいです。

Canon EOS R5 MarkⅡ
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM