ギンリョウソウモドキの冬 菌従属栄養植物

ツツジ科 シャクジョウソウ属 ギンリョウソウモドキ

 ギンリョウソウモドキは別名アキノギンリョウソウ。別名の通り、秋に花が咲きます。葉緑素もなく、光合成することはなく、栄養はキノコやカビやコウジのような菌類から得ています。まったくへんてこな植物です。

 萼片は筒状の花からあまり離れません。秋に咲く花には、花弁の先端に細かい切れ込みがあるのが特徴のひとつです。花は下向きに咲くことが多いです。花が終わった果実は、初期は白いままですが、冬になると乾いて褐色になり、果実が割れて細かい種を出します。果実の形も、種子の埃のような極限までの小ささも、ヤツシロランの仲間にそっくりです。ギンリョウソウモドキはツツジ科、ヤツシロランはラン科で分類上は離れていますが、菌従属栄養植物という同じ生き方をしていると、種子の散布法も似てくるのでしょうか。

 近縁種のギンリョウソウは、春に花が咲きます。花弁の先端は丸く、切れ込みがありません。がく片が花の筒から離れることが多いです。ギンリョウソウの果実は白いままで、褐色にはなりません。目玉のように丸々と膨らみます。

 今回、高尾山で秋(9月)にギンリョウソウモドキの花を撮影しました。4か月後の厳冬期になって、果実の撮影に行きました。同じ植物の変化を見るのは楽しいですね。

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ギンリョウソウモドキ 菌従属栄養植物

冬のギンリョウソウモドキ
花は下向きですが、
ギンリョウソウモドキの果実は
上を向きます。
茎だけで果実がついていない
個体もありますが、
これは結実しなかったのでしょうか。
退化した葉も残っています。

Canon EOS R5 MarkⅡ
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

ギンリョウソウモドキの果実
雌しべだったものが残っています。
硬いから葉5つに裂けているのでしょうか。
割れ目から小さなギンリョウソウモドキの
種子が見えて光っています。
糸くずのように小さく、
風の強い日には、
割れ目から種子がこぼれそうです。


Canon EOS R5 MarkⅡ
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
LightPix Labs FlashQ Q20II