タイに植物を撮影に行く

今回の旅行の目的

 タイに植物の撮影に行くのは、初めてです。タイにしたのは、近くて、旅行が楽なところにしたかったのです。ここのところずっと忙しくて、寒い冬に暖かくて、食事もおいしく、旅行もしやすいそんな場所で、かつ面白い植物が見られるところを探していたのです。色々情報を調べて、スイレンの花とランの花を今回の目的に決めました。どちらも、タイ東北部にあります。

 まずバンコクまで飛んで、そこからウドンターニーまで夜行寝台列車に乗って一晩。夜行列車にしたのは、まあそれが好きだからですね。飛行機の国内線も安くて速いのです。ホテルに泊まって、夜明け前にタクシーをチャーターし、赤い蓮の海という意味を持つ「タレー・ブア・デーン」(プアデーン湖)に行きました。のーンハーンという湖です。赤いスイレンが咲くのは12月から翌2月まで。水連は朝開花し、午後には花が閉じてしまうようです。

 スイレンを見た後に、今度はルーイ県に移動しました。ここで標高1000m以上の山に入って少し歩きました。ここでの目的はランです。ヒマラヤから連なるタイ東北部はランの宝庫です。実際山岳部を歩くと、たくさんランが生えていました。ランは色々な種類が年中次々と咲いていきます。今回もなかなか楽しかったです。小さな花のランが多かったですが、花の大きなデンドロビウムやシンビジウムを見ることができました。もちろん小さな花のランも大好きです。

 今回は自分ですべて予定を決めて、手配して、旅行をしています。現地ガイドをお願いしたかったのですが、ちょっと都合が悪くなり、今回はランも自分で探すことになりました。タクシーをチャーターしたのですが、ドライバーがタイ語しか話せないので、けっこう大変でした。でも、スマホのグーグル翻訳で何とか意思疎通できました。山にさえ入れば、あとはカンを働かしてランを探すのです。野生のアジアゾウの糞がたくさんあっていい山でした。

 その後はラオスとの国境に立ち寄って、メコン川をたっぷり見てきました。また、夜行寝台列車に乗って、バンコクに帰り、そのまま日本に戻りました。

赤いスイレンの海
海・・・。
スイレンがどこまでも続く
タレー・ブア・デーンと呼ばれます。
ここでも船をチャーターしました。
じっくり撮影できましたが、
思ったようには撮るのは難しいです