雨の日、自然の中に行けない日には本を
人が多い場所に行けない時は、近所の散歩をしながら植物撮影・観察をするのが楽しいです。遠くに行かなくても近所の道端や公園にも、小さな春の花が咲いています。オオイヌノフグリや、ホトケノザなどの小さな花は、撮影の練習にもってこいです。冬の間カメラをあまり触らなかった方は、カメラの練習をした方が、ぶっつけ本番よりよいでしょう。
「色で見分け五感で楽しむ野草図鑑」
まずは手前みそでお恥ずかしいですが、「色で見分け五感で楽しむ野草図鑑」髙橋修著・藤井伸二監修、ナツメ社をおすすめします。町や里山で見られる植物を中心に植物を紹介しています。「五感で楽しむ」というのがこの本の特長で、それぞれの植物に食べたり、触ったり、嗅いだり、聞いたりと五感で植物を理解するコラムを載せています。多方面から植物のことを理解する助けになると思います。
「街と山のあいだ」若菜晃子
山に登ることができない時には、山の本を読むとほんわかした気分になります。まあ、いい本でなければいけませんが。おすすめは、「街と山のあいだ」若菜晃子著、アニノマスタジオ。山の随筆集です。読むと心がチリチリする繊細な本です。
琉球弧・植物図鑑
奄美諸島中心の植物図鑑。沖縄方面の植物図鑑は、まだまだよい植物図鑑がなかったのですが、少しずつよい図鑑もでてきました。「琉球弧・植物図鑑」片野田逸郎著、南方新書は広い範囲の南方系の植物が網羅されている、持ち歩きができる図鑑です。以前の「琉球弧野山の花」片野田逸郎著よりもだいぶよい図鑑になっています。沖縄本島の植物にも有効な図鑑です。
ここまでわかった|縄文人の植物利用
植物関連の書物で、植物考古学ともいえる書物です。前から「大豆はツルマメを栽培植物にしたもの」ということは聞いていました。しかし、この本ではそのことを科学的に証明している本なのです。縄文時代から日本人はあまり変わらないということがわかります。いやおもしろかったです。「ここまでわかった!縄文人の植物利用」工藤雄一郎/国立歴史民俗博物館編、新泉社。