宮古島の植物 ハテルマカズラ

海岸の砂浜に生える

 宮古島の海岸をいくつもうろうろしていたら、変わった花を発見しました。ハテルマカズラです。

 ハテルマカズラは茎が砂浜をはう、常緑の低木。花は直径2cm程度の黄色で、花弁は5枚。花を見ようと海岸に朝行った時には、最初花はほとんど咲いていませんでした。しかしつぼみはたくさんあったし、だんだん花が咲き始めましたまし。しばらく撮影していると、一気に花が開き始めたのです。朝10時以降でないと花が開かないようです。

 このように時間で花が開くのは、アオイ科のオオハマボウがあります。このハテルマカズラは古い図鑑にはシナノキ科とされる場合もありますが、アオイ科ラセンソウ属です。別名ケナシコンペイトウグサ。

 砂の中から花だけが飛び出している花がありました。花のつぼみは、強い風で砂に埋まっていたようですが、強い勢いで花が開き、その力で砂に埋まっていても花が外に飛び出ているようです。図鑑にはは花期は7~9月になっていましたが、3月でも満開でした。

 葉は厚めで硬いのが特徴です。小さいはは楕円形の形が多いですが、大きくなると先端が三裂しているものが増える傾向になるようです。葉柄の長さは1~3.5cm。

 小笠原と慶良間諸島、先島諸島に分布します。

ハテルマカズラ
花がほとんど埋まっていた
ハテルマカズラ
Triumfetta procumbens
ハテルマカズラ
砂浜に広がっています