チダケサシ 里山の植物

ユキノシタ科 チダケサシ属 チダケサシ

 先日、狭山丘陵に行きました。湿地ではチダケサシが咲き始めていました。チダケサシはユキノシタ科のとても美しい植物です。暑かったのですが、気温はそれほど高くはなく、湿度が高いのと、ヤブカとメマトイなどの虫が多いのには閉口しました。

 チダケサシの草丈は30~80cm。花は淡紅色、花弁は5個、萼片は5個。直径4mの小さな花ですが、長細い花序を作ります。花茎には腺毛がたくさん生えています。葉は2~4回奇数羽状複葉。 

 チダケサシの名の由来はチダケ(乳茸)というキノコをこの茎に刺して、持って帰ったためと言われています。チダケは傷つけると白い乳液が出てくるキノコです。食べるというより、、だしがよく出るので、うどんなどの出汁に使うことが多く、北関東の一部で偏愛されています。

 実は狭山丘陵には、ほかの植物を探しに行ったのですが、咲いている個体を見つけることができませんでした。たまたま菌従属栄養植物がいそうな林床で下ばかり見ながら歩いていると、同じようなことをしている方に出会いました。お話をしてみると、シャクジョウソウを探しているとのことでした。すぐに見つかりましたが、すでに咲き過ぎていました。目的の花も半月早く咲いたそうでした・・・。でも色々お話が聞けてよかったです。ありがとうございました。

チダケサシ
Astilbe microphylla)
まだ咲き始めで、
とても初々しい感じです。

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チダケサシの花
小さな花の集まりだということがわかります。
赤みが強いのが雌しべです
クモが一匹。

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チダケサシの花茎
全体に多くの繊毛が生えています。

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