キョウチクトウ科 カモメヅル属 ツルモウリンカ
与那国島の海岸近くの草地ではよくツルモウリンカを見ました。ツルモウリンカはキョウチクトウ科(昔の分類ではガガイモ科)の植物です。キョウチクトウ科の植物は変な植物が多くて、私は好きな植物です。
ツルモウリンカは、その生えている場所や、成長のステージによってその姿を変えていきます。若いうちは直立し、絡まるものヶあると突然つる植物になって伸びていきます。海岸の草地では、直立してイヨカズラのような感じになったりします。ツルモウリンカは、大きくなると、葉も大きくなって、ホウライカガミのような大きな葉になることもあります。しかしツルモウリンカの葉はよく見ると両面に毛が生えていることが多く、ホウライカガミは無毛なところで見分けられます。またツルモウリンカの葉の基部はハート型になることと、若い枝には柔らかい毛が多く生えていることも、見分けるポイントになります。
ツルモウリンカはリュウキュウアサギマダラの食草でもあります。与那国島はチョウが多い島でした。
ちなみに、「モウリンカ」というのは茉莉花(マツリカ)の事です。モウリンカ(マツリカ)はジャスミンの名でも知られています。マツリカはモクセイ科ソケイ属の植物です。
ツルモウリンカはマツリカとは別の植物ですが、花の感じが似ているところから「ツルモウリンカ」という名前になったのかもしれません。