サガリバナ科 サガリバナ属 サガリバナ
今回の西表島ボタハイの目的のひとつはサガリバナです。サガリバナとはどんな植物かというと、日本では奄美大島以南の南西諸島に分布する高木です。夏(6月中下旬)になると、枝から長ければ1m近い花穂を垂らし、そこにたくさんの花を咲かせまるので「下がり花」です。マングローブ林から少し陸地に入ったような場所を好みます。
サガリバナの花は白色のものから、ピンク色のものまで様々です。このページでは、たまたま赤みが強い花を撮影していますが、色々の花があります。
ぶら下がった花穂に花がたくさん付きます。ひとつひとつの花は直径10cm以上あり、大きいです。目立つのは雄しべです。花の構造は普通の花と同じで、難しくはありませんが、普通の花よりも雄しべが長く、数多くあり、ブラシのようでよく目立ちます。反対に花弁は白く小さくあまり目立ちません。
サガリバナは夕方花を開き、翌朝には花を落とす、「一夜花」です。甘く、とても強烈な香りを出して、夜にガなどを、朝にはハチなどの昆虫を読んでいるようです。慣れてくると、香りだけでサガリバナの開花を見つけることができます。
午後5時ごろではまだ蕾はわずかに開くくらいです。開花時間は夕方遅く、日没とともに開きます。ここからの動きは早く、ずっと見ているともぞもぞ動いているような気がするほどです。