今日は栃木県足利の山、仙人ヶ岳に登りました。コースタイムは5時間30分、標高662m足利市の最高峰です。私にとってはそれほど難しい山ではありませんが、バスの便が乏しく、午後には14時33分発を逃すと、次の便に乗る前に真っ暗になってしまいます。タクシーも難しそうなので、何が何でもこのバスに乗る必要があるのです。このバスも1時間まるまる乗ります。
北関東の低山では、紅葉はまだまだですが、少しずつ色づき始めていました。猪子口からの歩き始めは、「秋だなあ」と感じさせる、いい里山の雰囲気でした。イタドリの果実がとてもいい感じです。
暗いスギの植林を猪子峠へ。ここから長い尾根歩きです。明るい広葉樹林なので、どこまで歩いても楽しいです。岩場もありますが、たいしたことはありません。 右下には、ダム湖の湖面が見え、なかなかの高度感があります。その向こうには先月登った赤雪山が大きく見えています。足元には、センブリがたくさん咲いていました。
仙人ヶ岳のこのコースには、「犬帰り」という地名がありました。どんな場所かと思っていたら、鎖を持って、ガシガシ登る岩場でした。
仙人ヶ岳の山頂になんなく登頂。三角点もあるいい山です。周囲は木々に囲まれています、さて、仙人ヶ岳の山頂までは予定通り。コースタイムより早く、このままのんびり降ると良さげです。しかし、ここで小さな看板を見つけてしまいました。そこには「あと5分の女仙人ヶ岳からの眺めは抜群」と書かれていました。これは行って見なければいけません。
けっこう下って、また登り返して、5分ちょいで、女仙人ヶ岳に登頂です。確かにいい眺めです。山頂は狭いですが。座って、さくっとランチを済ましました。すでに、12時30分、予定時間はオーバーしています。
さあ、下山開始。下りのコースは、登山者が少なく、広い谷を踏み跡をたどりながら下ります。足場も滑り安い岩場のへつりがあったり、何度も渡渉を繰り返したりするし、写真を撮ったりしていたので、思ったようには進めていません。気がついたら、予定より遅れています。これでは、バスの時間ギリギリです。いかんいかんと、自分にネジを巻いて、歩きました。
透き通った渓流の流れの、野鳥のミソサザイを見たりしながらと、秋の山を楽しみながらも、あまり写真を撮らないように心がけて、どんどん谷を下ります。気がついたら、もう林道に出て、バス停はあとちょっと。今度は早く歩き過ぎ、バス停で30分ほど待つことになりました。まあ、ギリギリよりいいです。このバス停はなんとスマホの電波もない場所で、タクシーを呼ぶことはできませんでした。危ない危ない。
帰りの電車でこのブログを書いています。久しぶりに時間に追われた山でしたが、なかなか楽しめました。
山はいいなあ。