南アフリカの植物 花の命は短くて

午前10時に咲き始め、午後3時には花は閉じるのが南アフリカの植物の鉄則

 これは南アフリカ西海岸のお花畑を構成するようなキク科やハマミズナ科の植物の花のことです。お花畑は午前遅くに開き、午後早めに花を閉じてしまいます。主に気温によるようです。

 ウェストコースト国立公園には、午後になってようやく到着したのですが、花の写真を撮っている間に、みるみる花が閉じていきました。じっと見ていれば、動きがわかるのでは、と言った早いスピードです。

 数日南アフリカのナマクワランドなどで観察して分かったのですが、植物によってそれぞれ開花と閉花の時間帯が違います。ハマミズナ科の大形の花を咲かせる植物は、キク科よりも開花が遅く、閉花も少し遅いようでした。

 とにかく、日中と夕方では景色が一変します。これはおもしろいですね。お花畑が、夕方には忽然とただの草原に戻ってしまうのです。

 花は、1日太陽の方を向いて咲きます。ヒマワリのような花が太陽光線を存分に受けられるように、向きを変えるのです。このため、ほとんどすべての花が同じ方向を向きます。下の写真を見てください。皆こちら側を向いています。

このようなお花畑が・・・


こんなただの草原になってしまいます
上の場所とはちょっと違いますが
草原に少し白いものが移っていますが、
これが閉じてしまった
キク科のディモルフォセカの
舌状花の裏側です。