チャボリンドウ ヨーロッパ・アルプスの植物

リンドウ科リンドウ属チャボリンドウ(アウカリス・リンドウ)

 高山性のリンドウは、ヨーロッパアルプスの三大名花のひとつといわれています。中でもチャボリンドウは花が大きく、美しく、すばらしいリンドウです。花冠の長さは4~5cmもあります。特徴のひとつは花冠の内側のオリーブ色の斑点模様です。もうひとつの特徴は萼片です。チャボリンドウの萼片は、絵ある程度鋭角ですが細く尖らず、花冠の付け根から外側に離れるのが特徴です。根生葉の長さはあまり変化がありません。

 チャボリンドウは花期は長く、5月~7月までずっと咲いています。初夏のころが特に美しいような気がします。群落になることは少ないのですが、ひとつの株からたくさんの花が出ることもあり、とても美しい高山植物で、私も大好きな植物です。

 チャボリンドウの学名はGentiana acaulis。なのでアカウリス・リンドウということになります。このアカウリスというのは「茎がない」という意味です。その名前の通り花茎が短いのが特徴ですが、伸びることもあるようです。

 チャボリンドウは、撮影するのがなかなか難しい植物です。花は上を向くことは少なく、半分横を向くことも多く、しかも別々な方向を向くことが多いのです。またチャボリンドウの花は、奥行きがあるために、花の先端にピントを合わせると花の後ろや葉にはピントが合いません。晴れないと花か開かないのは日本のリンドウと同じです。でもカンカン照りだとこの青紫色葉白く飛んでしまうし・・・。好きな花は大体うまく撮れることが多いのですが、チャボリンドウの花はいつまでたってもうまく撮れません。

チャボリンドウ
Gentiana acaulis
萼片は花冠から離れ
外側に反るのが特徴

チャボリンドウの花を横から見ると
萼片がよくわかります。
この写真の個体のように、
途中で軽くくびれる個体が多いのですが、
くびれない個体もあるので要注意です。
萼片の下の葉はとがります。

しかし、チャボリンドウの学名には
茎がないとなっていますが、
あくまで短いだけで花茎はあります。
この写真の個体のように、
花茎が伸びるチャボリンドウもあります。
チャボリンドウの花
花冠の内側の斑点のオリーブ色が白色のタイプ
紛らわしいタイプが多いですね。

ちなみによく似たクルシイ・リンドウは
萼片の先端が細く伸びて鋭く尖り、
花冠に沿うように伸びます
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