サギゴケ 街中の植物

サギゴケ科サギゴケ属サギゴケ

 サギゴケはコンクリートの割れ目に生えるほどの強さはありませんが、都内の公園の緑濃い少し湿った場所に生えています。サギゴケの名前の由来は、花の形がサギを思わせるからなので、ムラサキサギゴケとわざわざ呼ばなくてよい、と牧野新日本植物図鑑に書かれています。サギもシラサギばかりでなく、アオサギもムラサキサギもいますから。別名ムラサキサギゴケ。

 花冠は長さ1.5~2cm。下唇葉長く伸び左右に翼を広げ、中心部は盛り上がり、黄色の斑点があります。上唇はふたつに分かれ先端は尖ります。草丈は2~15cm。地面をはいように枝を伸ばして増えていきます。

 よく似たトキワハゼのほうが都会の環境に適応しているようです。乾燥地にも耐えています。サギゴケよりも小さく、地面を這う枝を伸ばさないのが特徴です。

サギゴケ
Mazus miquelii
地上を枝(匍匐枝)が伸びています。

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
OLYMPUS  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
深度合成撮影
サギゴケ
花のアップ。
ニョロニョロのようなものが
たくさん生えています。
昆虫にはこれがキラキラして
蜜のありかを教えているのでしょうか。

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
OLYMPUS  M.ZUIKO 60mm マクロ F2.8
中間リング撮影