アルボレウム・シャクナゲの森
ネパールの巨木の花は、サラノキの花だけではありません。ツツジ科シャクナゲ亜属の植物にも巨大なものがあります。日本のシャクナゲは、せいぜい高さ3m程度にしかなりません。しかし、アルボレウム・シャクナゲ(Rhododendron arboreum )は、高さ20m近くにもなる世界最大級の大型のシャクナゲです。
花は赤色。葉は皮質で濃い緑色。花から垂れてくるくらい花蜜があります。葉裏にはスポンジ状の毛が生えています。木の幹は赤茶色。
ヒマラヤの山麓、標高1000~3000mに分布。ネパール語でラリグラス。ネパールの国花です。ネパール・ヒマラヤには20種以上のシャクナゲがあり、すべてのシャクナゲがアルボレウム・シャクナゲではありません。
アルボレウム・シャクナゲは特に巨木になり、花も赤く大きく、その美しさは格別です。アルボレウム・シャクナゲはネパール・ヒマラヤでは純林になります。ネパール・ヒマラヤのゴラパニ峠周辺には特に巨大な群落があり、アルボレウム・シャクナゲの林を抜けるには3日間もかかります。何度も歩いているのですが、なかなかいい花に出会うことができません。2019年3~4月も、毎日降り続ける雹によってかなり痛んでいました。また行くしかありません。
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 IS PRO で撮影