トガクシソウとの出会い

深山に咲く名花にやっと会えました

 トガクシソウ(別名トガクシショウマ)にやっと出会えました。もう、ずいぶん前から撮影を狙っていて、自生地もわかっていたのですが、今までその時期にそこに行くことができなかったのです。やっと出会えたトガクシソウ。うれしい!

 トガクシソウ(トガクシショウマ)は美しい花でした。思ったよりも大きな植物です。そして花は思ったよりも小さな花でした。このような植物は撮影するのが難しい。葉の上まで写すと、花は小さくなるし、花だけ写すと、葉がわからない。とかくトガクシソウ(トガクシショウマ)の撮影は難しいです。

 そうは言っても、できるだけうまく撮影しなければいけません。望遠レンズで引っ張って、何とか撮影しました。花は微風に吹かれて、ずっとゆらゆら揺れています。こんな時はたくさんシャッターを切るしかありません。

 後で発見したのですが、トガクシソウ(トガクシショウマ)の花のアップは正面よりも、斜め横からのほうが、メギ科らしいおもしろい形をしていました。ううむ、またトガクシソウの撮影に行かなければいけません。本当は一回ですべてこなさないと、季節はあっという間に過ぎてしまうのですが・・・。でもいい花だからまた会いたいな、トガクシソウ。

 トガクシショウマの名前のほうが一般的なように思えますが、ここではトガクシソウを標準和名、トガクシショウマを別名とします。

 トガクシソウの自生地では、撮影のためだと思われる、斜面に踏み込んだ足跡がありました。よく見ると何株も、踏み倒されて折れています。花ばかりに目をやって、斜面で足場が悪く、足を滑らせて数株を根絶やしにしているように見えます。こんなことでは、手前のトガクシソウはどんどん減ってしまうでしょう。

 植物を撮影する人が、植物を絶滅に追いやる。絶対に行ってはいけないことです。撮影するときは、常に足元に気を付ける。私もいつも気を付けています。ぜひ皆さんもご一緒に気を付けてください。

トガクシソウ
別名:トガクシショウマ
Ranzania japonica
トガクシソウ
花はとても美しい

すいません、手違いで
Osamuの文字がふたつも入ってしまいました。

2 件のコメント

  • 写真ありがとうございます。
    昨日もトガクシショウマ迄行ってきました、上段は盛りすぎですが下段の雪が融けて新芽が花芽と葉がいっしょに土から顔を出していますが、上の花を撮るために踏み昇った足跡がいっぱい有ってかわいそうです。わたしも雪の壁を登って撮影したので同類ですが、下の方のトガクシショウマが年々少なくなっているように思います、今の内に踏込みをしないようにしないと残念なことになりそうに思っていますがビジターセンターで話しても、そこに花が有るとも咲いているとも公にしないのが尾瀬保護財団の方針だそうです、それが最善の保護だと。
    高橋さん、読者の皆さんはどのようにお考えでしょう。こんなコメントすみません。

    • 山崎さま
      ブログでは書いていませんが、確かにトガクシショウマが踏みにじられているところがありました。本当に残念です。このブログを見ている方は良心的な方ばかりであるとは思うのですが、気を付けなければいけませんね。この件はもう少し影響力のある別な場所で書こうと思っていたのですが、やはり書いておいたほうがよいですね。
      ここのトガクシショウマ(トガクシソウ)は減っているのですね。残念です。公にしない方針もひとつのやり方だと思いますが、踏み込みができないように囲いを付けることがよいのではないかと考えます。情報をある程度公開して、保護していることを明示するのもひとつの方法ですが、八ヶ岳のホテイランは見せて、保護するという方向で以前うまくいっていましたが、これには地元とボランティアなどの協力が必要です。撮影による踏み込みを大きな問題ですが、多くの方に知られると、大盗掘の可能性もあります。現地の方の協力がない場合は、管理者側が公には黙って杭を立てて、踏み込み禁止にするのが、ここではよいような気がします。

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