小松原湿原の植物 ガクウラジロヨウラク

ガクウラジロヨウラクは萼片が長い

 ガクウラジロヨウラクはウラジロヨウラクの萼片が長い変種。葉の裏が白っぽいウラジロヨウラクは本州中部を中心に分布し、ガクウラジロヨウラクは東北を中心に分布します。もちろんガクウラジロヨウラクも葉裏が白っぽいです。上信越国境の山はちょうどその境に位置するので、判別するのは難しいです。

 ただ、小松原湿原のガクウラジロヨウラクはどれも萼が長いので、ガクウラジロヨウラクで間違いないでしょう。

 写真のガクウラジロヨウラクの花冠をよく見ると、小さな傷が付いています。これは、ミツバチなどの蜜を吸う昆虫が、ガクウラジロヨウラクの花冠にぶら下がった時に、足先の鉤爪でひっかいた時にできた傷でしょう。

ガクウラジロヨウラク
Menziesia multiflora . var. longicalyx

OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII
OLYMPUS M.12-100mm F4.0
ガクウラジロヨウラク
こうしてみると萼は長いですね
萼には腺毛も生えています。
虫も付いているようです。

花冠外側には白い蝋質の粉のようなものが付いています。
これに引っ搔き傷が付いています。

OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII
OLYMPUS M.12-100mm F4.0