ベスチタ・シンカルファ Syncarpha vestita 南アフリカの植物

英名:Cape Snow ケープの雪とはいい名前です。

 ケープタウンの南側のケープ岬周辺の低山には、たくさんのエバーラスティングフラワーが咲いていました。このキク科の植物はヤマハハコのように総苞片が白く花のように見えます。このケープ半島の山岳部には4種くらいありました。中でもベスチタ・シンカルファ(Syncarpha vestita)は、大型のエバーラスティングフラワーです。白い総苞片がとてもきれいです。そして筒状花は濃紅色で、これがまた美しいのです。そして、あちこちで大群落が見られました。雪だるまをたくさん置いたような、白い岩をたくさん置いたような、そんな群落でした。

 ベスチタ・シンサルファ(Syncarpha vestita)は丘陵から山地の草地に生える植物です。茎にはクモ毛が多く、緑白色に見えます。草丈は60~80cm。花期は8月~翌年の1月まで咲きます。

ベスチタ・シンサルファ
Syncarpha vestita
奥に写っているのは白い石です
ベスチタ・シンサルファ
Syncarpha vestita
天気が悪いと、
すぐに総苞片は閉じます。
小型の甲虫が
花粉を媒介していました。
筒状花は外側から咲いていくようです。