日本植物友の会の植物講座の質問
先日の日本植物友の会の植物講座で質問がありました。「オリンパスのTG-4~6で撮影するときに、緑や赤い色の点光が写ったり、白くなってしまうのはどうにかなりませんか?」という質問です。その場では「その緑色の光はゴースト、白い霞みはフレアと呼ばれるものです。TG-4~6は、水中カメラのため、保護レンズがあり、ゴースト、フレアが起こりやすいく、仕方がないことです。」と答えました。まあ、それはそれで間違いではないのですが、ちょっと足りない部分があったので補足説明をします。
ゴースト、フレアを防ぐには、まずはその原因を知る必要があります。ゴースト、フレアは細部は略しますが、レンズの内部に入った光が、カメラ内部で乱反射して起こります。簡単に言うと、強い逆光の撮影時に起こる現象です。ゴースト、フレアは、どのカメラとレンズでもおこります。TG-4~6は起こりやすい傾向にあります。
この原因を考えて撮影すると、ゴースト、フレアはある程度軽減させることができます。ゴースト、フレアを防ぐには、強い光をレンズに入れなければよいのです。つまり逆光で撮影しない、ということになります。しかし、それだけではつまりません。逆光の時ほどよい写真が撮れる場合がありますから。
そこで具体的にどうすればよいかというと、点状に強い光がレンズに入らないようにすればよいのです。自然の中では太陽の光です。先ほどのサザンカの写真も、レンズをサザンカの花の影に入れただけで、ゴーストは大きく減ります。そうやって撮影したのが下の写真です。
昨日の講義の時にも説明しましたが、カメラを少し動かすだけで、結果は大きく違ってきます。派手にゴースト、フレアが出た場合には、カメラを少し動かしてみましょう。これでずいぶんよくなるはずです。