センダン科 センダン属 センダン
多摩丘陵を歩いていると、遠くに雲をまとったような気を見つけました。まだ遠かったのですが、ピンときました。センダンです。
暖地に生える高さ7~20mの落葉高木です。平凡社の「日本の野生植物」によると、世界の熱帯から暖地などで栽培される木とのこと。日本では四国、九州、小笠原、琉球に生え、本州のものは栽培とのこと。この多摩丘陵のセンダンも植えられたものということです。ここでは見事に生えていました。花もよく見るととてもきれいです。帰化しているようで、種から増えた帰化センダンもたくさんあります。
秋になると白い大きな果実をつけます。ちょうどヒヨドリが食べられるサイズです。しかし、ヒヨドリもそんなに好きではないようで、かなり遅い時期まで白い実がぶら下がっています。
よくいわれていることですが、「栴檀(センダン)は双葉より芳し」の栴檀(センダン)はこの植物ではなく、ビャクダンのことを指しています。
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