マメ科 ネムノキ属 ネムノキ
多摩丘陵ではネムノキが咲いていました。マメ科の植物らしい葉です。花はマメ科植物によくある花弁(追記:蝶弁花)がなく、ほぼ雄しべだけの花で、とてもきれいです。もう夏に咲く花の季節です。
追記:hさんから「ネムノキには花弁も萼片もあります。」と指摘していただきました。まったくその通りです。あまり目立たない花弁ですがちゃんとあります。hさんありがとうございました。

(Albizia julibrissin)
まだ咲きたてです。
蕾がたくさんついています。
小葉もたくさんあります。
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ネムノキの花は、たくさんの花の集合体です。
ひとつの花に雄しべが20本以上、
雌しべはひとつ。
一度に10個以上の蕾が咲くので、
200本以上の雄しべの花と思われます。
ネムノキの雌しべは、
雄しべとほとんど同じですが、
先端に黄色い葯がありません。
それにちょっとだけ短いのです。
ネムノキの花は
観察するとおもしろいです。
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
ネムノキの花弁と萼
上の写真を拡大してみました。するとちゃんと花弁も萼も写っていました。解説写真を追加しました。

花の付け根にちゃんと花弁がありました。
淡緑色なのでわかりにくいですが。
マメ科らしい萼も写っています。
こうして拡大してよく見ると
ネムノキの花はたくさんの花の集合体だということがわかります。
写真は上の全体像の写真と同じで、
ただトリミングしただけです。
デジタル時代の解像度の高いレンズとカメラというのは
なんともすごいですね。
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ほとんど雄しべです。
雄しべの先端には葯があり
黄色い花粉が先端にあります。
雌しべは白っぽくやや太いです。
雌しべが7本程度写っていますが、
わかりやすい2本に矢印を付けてみました。
それでもわかりにくいですね。