マメ科 クズ属 タイワンクズ
北海道から奄美大島までに生えるクズに近い植物です。タイワンクズをよく見ると、やっぱりクズとは、ちょっとずつ違いがあります。
花色はクズの赤紫色ではなく、タイワンクズは青紫色。タイワンクズの花穂は葉よりも高く伸びることが違います。このため、タイワンクズは葉の上に花が集まって咲き、群落として見ごたえがあります。葉はどちらも大きい三小葉ですが、葛の葉は広く深い切れ込みがあり、タイワンクズの葉は比較的細く切れ込みがないことなどが違います。
今回の旅で、タイワンクズはちょうど花期の真っ盛りでしたが、滞在している間に、どんどん花が咲いていくのがわかりました。クズと違って花期は短いようです。タイワンクズの花は、花穂の下から上へと咲いていきます。花の長さは1.2~1.5cm。奄美大島から沖縄までに分布します。
西表島だけで見られる植物ではないのですが、10月に琉球諸島に行ったことがあまりなかったので、意識しなかったのかもしれません。今回はちょうどタイワンクズの花期と滞在期間がぴったり合っていたので、タイワンクズに強くひかれたのかもしれません。ともかくタイワンクズはいい花です。