宇宙イモ

宇宙イモって何だろう

 先日、群馬県みどり市の農産物直売所で、「宇宙芋」を見かけました。ヤマノイモのムカゴ(珠芽)を大きくしたもののように見えます。ただ大きいムカゴではなく、直径10cmにもなる巨大なムカゴ(珠芽)だったのです。私は「宇宙芋」を初めて見ましたが、こういう時は勝手自分で食べて試してみることにしています。一袋150円!安い!

 インターネットで調べてみると、宇宙イモというのはヤマノイモ科の植物のムカゴです。まあ、ここまでは間違いないでしょう。東南アジア原産、学名をDioscorea bulbiferaとしているホームページがありますが、これだと日本にも自生しているニガカシュウになってしまい、自生のニガカシュウはこんなに大きなムカゴを作りませんから、別種でしょう。

 そこで、平凡社の「日本の野生植物1」のニガカシュウのページを開きました。そしたら、さすが平凡社の図鑑です、ちゃんと載っていました。和名はカシュウイモでした。(ちなみに「カシュウ」はタデ科のツルドクダミの事です)栽培品種で中国原産、正しい学名はDioscorea domesticaです。普通は学名など細かいことなので、気にされない方も多いのでしょう。(もちろん私も間違えますから、大きなことは言えません)

 とにかく、カシュウイモのムカゴである、宇宙イモ(英名:Air Potato)を食べてみました。まずはムカゴご飯。皮は向きますが、あまりぬるぬるではありません。すぐに変色するので、すりおろすには向いていません。ヤマノイモのムカゴ程度1cm弱の角切りにしてご飯と混ぜて、塩をほんのわずか入れてから炊飯器で炊いていきます。炊きあがったジャーの蓋を開けると、よいムカゴの香りが・・・あまりしません。とにかく食べてみます。おいしい・・・けどヤマノイモのムカゴご飯のようなワイルドな香りがありません。いや悪くはないです。

 今度は宇宙イモを味噌汁に入れてみました。やはり皮をむいて、大きめ(2~3cm角)に切って、出汁でしばらく煮てからお味噌をといて、お椀に入れます。ジャガイモでもサトイモでもない模様と色。食べてみました。わずかにぬるぬる感が残るだけで、わずかにシャクシャク間はありますが、ジャガイモに似ています・・・。

 宇宙イモ、まったく悪くありませんが、最高!って程でもない感じです。葉が大きく、いつか植えてみたいなあと思いました。葉が大きくきれいなようで、グリーンカバーによさそうです。

「宇宙イモ」
カシュウイモのムカゴ、珠芽です
Dioscorea domestica
ただのヤマノイモのムカゴに見えますが
1円玉の大きさと比べてみてください

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4 件のコメント

  • Gooブログ「湯めぐり四方山話」を2007年から開設しているhitareriです。
    今、私の手元にある「大きなむかご」が本当に「宇宙いも」なのか?教えて頂きたくコメントしています。

  • 私の手元の大むかごは、宇宙イモなのか?確証が無く、正確な情報量を得たくて、コメントさせてもらってます。

    私はWeb上に「湯めぐり四方山話」Gooブログを2007年から開設しています。
    趣味は、温泉巡りです。
    2011年に訪れた鹿児島県紫尾温泉の露天風呂の策周りに自生していた「大むかご」を持ち帰り、実家の畑で、育てていたら2023年の夏の猛暑も生き延び、それどころか豊作になりました。
    それで、(年末に実家から送ってきた)私の手元に今ある「大むかご」は、宇宙イモっぽいが、本当にそうなのか?確証がありません。
    何しろ、最初に見つけた時「全くの自生状態です」…紫尾荘の女将さんさえ、勝手に生えている大むかごにビックリしてた(女将は、私が見せて、初めて大むかごの存在に気づいた状態)ですから…
    露天風呂の柵周り

    • hitareri様
      たぶん宇宙イモだと思いますが、ムカゴだけでは確証はありません。
      栽培されていたのであれば葉の様子を覚えていらっしゃいますでしょうか。
      宇宙イモの葉は大きくて横幅が広く、大人の男性の手のひらよりも大きいです。

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