ヒトツボクロ 木曽谷の植物

ラン科 ヒトツボクロ属 ヒトツボクロ

  5月の末から、各地で何度もヒトツボクロの蕾ばっかり見ていたのですが、今回やっとヒトツボクロの花を見ることができました。ヒトツボクロは小さいけれどいい花です。アップで見るとちゃんとランらしい形をしています。花の直径は8mm程度しかありません。山で咲いているのを見ても、なかなか気が付かないほど小さく地味な色です。ランの中でもあまり人気のないもののひとつ。しかし、このブログでは、ヒトツボクロを美しく、おもしろくお見せしたいと思います。

 ヒトツボクロの葉は一枚。独特な色つやと形をしています。おもしろいのは葉の裏。一度見たら忘れられない紫色をしています。ヒトツボクロかどうか、ちょっと迷ったら葉っぱをめくってみましょう。その時葉っぱ一枚しかないので、破ったりしないように気を付けましょう。

 ラン科植物だけでなく、すべての野生植物は自然の状態で見るのが一番です。盗掘はやめましょう。軽い気持ちで持って帰るのもやめましょう。

ヒトツボクロ
花は本当に小さい。
大きな蚊が数匹飛んでるくらいである。
ヒトツボクロの名前の由来は不明です。
ひとつ葉黒蘭がなまったのかもしれません。
一坪黒蘭だったりして。

Canon EOS R
RF35mm F1.8 MACRO IS STM

ヒトツボクロの花
ヒトツボクロの花は小さいうえに、
それぞれの花があっちこっちを
向いているので撮影が難しいです。
やっと一枚だけ何とか撮れたもの。
左下に伸びているのは蜜の入った距
よく見ると2距の長さの2/3程度まで
三が入っているのが見えますね。
小さいけれどもカンランのような美しさの植物です。

Canon EOS R
マウントアダプター EF-EOS R
Canon EF100mm f/2.8L Macro IS USM
Canon スピードライト 270EXⅡ

ヒトツボクロの葉の裏
ショッキングパープル色といったほうがよいでしょうか