シロテンマ 山と高原の植物

ラン科 オニノヤガラ属 シロテンマ

 先日のボタハイで見た植物です。ラン科の菌従属栄養植物です。菌従属栄養植物とは、菌(キノコなどの菌類)などに寄生して、菌類から必要な栄養をもらう植物です。寄生植物ですから、光合成をする必要がなく、葉緑素がない植物が多く、このシロテンマも白く、緑色ではありません。もちろん葉もありません。

 シロテンマによく似た植物にオニノヤガラ、アオテンマがあります。あまりはっきりしてませんが、花色で見分けがつきます。オニノヤガラの花色は褐色、アオテンマは灰青色、シロテンマは白色です。

 前からこのシロテンマを見たいと思っていましたが、なかなかシロテンマを見るチャンスがありませんでした。今年やっと見られてうれしかったです。

 シロテンマはちょっと不思議な植物なので、初めて見た人は「変な花?」で終わってしまいそうな植物です。たくさんの植物を見て、変な植物が好きになってしまったら、おもしろい植物なのです。

 シロテンマの花茎は30~50cm。地面からいきなりにょっきり出てくるのです。アオテンマやオニノヤガラよりは少し小さめ。

シロテンマ
周りにはまだ蕾もありました。
10本程度生えています。

CANON EOS R
CANON RF35mm F1.8 MACRO IS STM

シロテンマの花
ちょっと青みがかっています。
花はラン科そのものですね。
シロテンマとアオテンマの花は
花色以外にどこがちがうのでしょうか。
一度、両方同時に観察してみたいです。

Canon EOS R
マウントアダプター EF-EOS R
Canon EF100mm f/2.8L Macro IS USM
Canon スピードライト 270EXⅡ