ミセバヤ 小豆島の植物

ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ属 ミセバヤ

 小豆島で最も見たかった植物がこのミセバヤです。古い日本語で「見せたい」という意味になります。それほど名前が古いということは、古くから日本人に愛されていたということがわかります。古くから日本で園芸植物とされていたのです。

 近年の情報で小豆島の寒霞渓に生えていたという、花友さんからの事前情報がありましたし、ほかにもミセバヤ情報もありましたので、まずは寒霞渓に向かいました。そして、寒霞渓の遊歩道を歩きました。寒霞渓には「表十二景」、「裏八景」というハイキングコースが整備されております。しかし、道沿いにはミセバヤは一本もありませんでした。盗掘されたとしか考えられません。ひどいですね。がっかりしました。

 ミセバヤは葉も特徴的なので、葉を見れば生えていることがわかるのですが、見つかりません。花期もちょうどのはずなのですが・・・。仕方がないので、断崖を見つけると、望遠鏡でなめるように、ミセバヤがないかを探しました。

 何とか別の場所で自生のミセバヤを見つけることができました。ミセバヤが生えていたのは、断崖絶壁の上で、まったく近寄れそうもない場所です。ミセバヤまでは遠いので、望遠レンズで撮影しました。もう少し望遠のレンズが欲しかったですね。

ミセバヤ
( Hylotelephium sieboldii) 
崖の上のミセバヤ
まだまだ遠いです。
ミセバヤは花もピンク色ですが、
葉も紅葉してピンク色。
美しい植物です。

Canon EOS R
マウントアダプター EF-EOS R
Canon EF-S55-250mm f/4-5.6 IS STM
ミセバヤ
やっと近い場所に咲いている
ミセバヤを見つけました。
このミセバヤも自生です。
葉は三枚輪生します。
近くで見ることができました。
厳しい環境に生えるミセバヤには
野生のすごみがあります。

Canon EOS R
マウントアダプター EF-EOS R
Canon EF-S55-250mm f/4-5.6 IS STM
ミセバヤ
葉は肉厚で多肉質

ミセバヤは安定した場所では
上に伸びることもありますが、
岩壁から垂れるように生えることが多いようです。

Canon EOS R
マウントアダプター EF-EOS R
EF24mm f/2.8 IS USM
ミセバヤ花のアップ
いかにもベンケイソウ科らしい花です

Canon EOS R
マウントアダプター EF-EOS R
Canon EF100mm f/2.8L Macro IS USM