なぜか人気のムクロジとコクサギ
きれいな紅葉や真っ赤に色づいた木の実などステキな植物がたくさんあった今回のボタハイですが・・・。なぜか一番人気はムクロジの果実とコクサギ。
ムクロジの果実は、一見地味な黄褐色の果実なのです。でも、よく見ると半透明で、中の真っ黒い種がうっすら見えて、植物好きにはなかなか趣のある果実です。割れた実を触るとぬるぬるします。サポニンという、昔は石鹸として使ったぬるぬる物質があるからです。
ムクロジの果実はよく見るとたくさん落ちていました。まだ木の上にあるものも多く、これからが楽しみです。ほとんどの人がムクロジの果実に気が付かないで歩いて行ってしまいますが、我々が地面に這いつくばるようにしてムクロジの果実を撮影していると、皆「何?何?何?」と寄ってきます。
もうひとつ人気だったのはなぜかコクサギです。なぜ、この時期のコクサギなのでしょうか。コクサギは紅葉も独特ですが、果実の表面を拡大して、ミカンと同じような油点を見せるとなぜかそこに興奮。「コクサギはミカン科ということは知っていましたが、こんなところが似ているのですね!」と感動の声!そこに感動とは!なかなかおもしろかったです。