アルペンローゼ ヨーロッパアルプスの植物

ツツジ科 ツツジ属 アルペンローゼ

 ヨーロッパアルプスを代表するツツジです。一見シャクナゲに近いようにも見えますが、日本のツツジではヒカゲツツジが最も近いグループで、日本絵はサカイツツジという北海道にしかないツツジが一番近縁なのではないでしょうか。

 ツツジだけどアルペンローゼ。直訳すると高山のバラという意味になりますが、バラの仲間ではもちろんありません。日本人がすぐに~ランと付けてしまうように、花を見るとヨーロッパ人は~バラと付けてしまうのではないでしょうか。なんせヨーロッパ全体でツツジ属は5種しかなく、ツツジはマイナーな植物なのです。ちなみに日本はツツジ属だけで49種もある、ツツジ王国です。

 ヨーロッパアルプスでは、このアルペンローゼは大群落になっていることがよくあります。日本の高山だとハイマツみたいな感じですね。花は毎年のように咲くのですが、山を真っ赤に染めるようなことはありません。花数が案外少ないのです。

 アルペンローゼの葉裏には茶色のスポンジ状の毛が生えています。アルペンローゼの仲間はヨーロッパアルプスにもう一種ありますが、そちらは葉裏は緑色です。

アルペンローゼ
花のひとつひとつは
あまり大きくありません。
アルプス三大名花のひとつです