アブラナ科 ナズナ属 ホソミナズナ
新潟で山を下りて里の集落に入った時に、見慣れないナズナが目に入りました。「これはただのナズナじゃないな」とピンときたので、ちょっと時間をかけて撮影しました。ナズナ属の帰化植物にはホソミナズナとルベラナズナがあります。見分け方が、記憶ではあやふやだったし、その時は帰化植物に詳しい図鑑がなかったので、帰ってから後でこの謎の植物を調べることにしました。
調べると、すぐにホソミナズナということがわかりました。日本各地で確認されている、ヨーロッパ原産の帰化植物です。ホソ・ミナ・ズナではなくホソミ・ナズナです。漢字だと細実薺です。
ホソミナズナとナズナの見分け方は果実の形で見分けます。ナズナ属の植物は果実が三角形に近い形をしています。まずよく見られる在来種のナズナは、果実の縦の長さと横の長さがほとんど同じです。ホソミナズナは幅よりも長さが1.5倍程度あり、かなり長細い印象です。
そうは言っても、果実亜買いはホソミノナズナもナズナもよく似ているし、ちょっと果実が細いナズナもあるので、見分けるのは難しいです。こればかりは見慣れるしかありません。いつもナズナの形はこうだ、と確認していると、ホソミノナズナを見た時にピンときます。
ちなみに、ルベラナズナは花弁が萼片と同じ程度の長さでちょっと短く、果実の横側の2辺が少し緩やかなカーブで窪み、角が尖った感じになります。

(Capsella bursa-pastoris var. bursa-pastoris)
この写真でもホソミナズナかどうかわかりにくいです。
でもなぜか、パッと見ただけで
ちょっと違うな、と思いました。
花もちょっと小さいような。
Canon EOS R
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

確かにこうして見ると
果実は細長いです。
角も丸みをわずかにおびています。
そしてすべての果実が細長いです。
Canon EOS R
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
LightPix Labs FlashQ Q20II
比べないとわかりにくいので、下には昔撮影したナズナの果実の写真も出しておきます。

幅と長さがほぼ同長です。
やはり丸みを帯びています。
Canon EOS 5DEF50mm f/2.5
Canon Compact Macro